ベトナムは稀土鉱山を再開する計画

2023-11-01

ベトナム、レアアース採掘再開を計画

ソース:Voanews

ベトナムは来年、最大のレアアース鉱山の再開を計画しています。このプロジェクトは、中国に対抗するための元素の供給を大幅に増やす可能性があります。レアアース鉱物は、高度な技術を支えるのに役立ちます。

米国地質調査所（USGS）によると、レアアースは、携帯電話や電気自動車から高度な兵器まで、ハイテク製品の製造に必要な17種類の金属元素の集合体です。

中国は世界のレアアース埋蔵量の約3分の1しか持っていません。しかし、マーシュ・アンド・マクレナンの2022年の調査によると、現在、世界のレアアース採掘の60％以上、処理能力の85％を中国が支配しています。

USGSは、ベトナムが中国に次いで世界で2番目に大きなレアアース埋蔵量を持っていると推定しています。それらはほとんど採掘されていません。昨年9月、ジョー・バイデン米大統領はベトナム訪問中に、同国が投資家を呼び込んで採掘事業を開始するのを支援する協定に署名しました。

この協定は、東南アジアの国がレアアースのサプライチェーンを構築するのを支援するための一歩です。この協定の条件には、同国が原材料元素を電気自動車、スマートフォン、風力タービンの磁石に使用される金属に変える能力を開発することが含まれています。

最初のステップとして、ベトナム政府は年末までに、ドンパオ鉱山のいくつかの地域を投資家に競売にかける予定です。

テッサ・クチュシャー氏は、このプロジェクトに入札する予定のオーストラリアのBlackstone Mineralsのエグゼクティブです。クチュシャー氏はロイター通信に対し、Blackstoneの投資額は、落札した場合、約1億ドルになると語りました。彼女は、VinFastやRivianを含む電気自動車メーカーと、供給契約について話し合っていると付け加えました。

日付のない写真には、ベトナムのライチャウ省にあるナムゼ鉱山の近くにレアアース処理工場が計画されている水田が写っています。（ロイター）

ドンパオ鉱山

ドンパオ鉱山は、少なくとも7年間休止状態にあります。トヨタ通商と双日という2つの日本企業は、中国がレアアースの供給を大幅に増やして価格を引き下げた後、ドンパオでの採掘プロジェクトから撤退しました。

レアアースの精製は複雑であり、中国は多くの処理技術を支配しています。

それでも、ハノイ鉱山地質大学は、ドンパオのレアアースは比較的採掘しやすく、主にバストネサイト鉱石に集中していると述べています。これらのレアアース鉱石は粉末に粉砕され、レアアース酸化物（REO）に加工されます。

ルウ・アイン・トゥアン氏は、ベトナムレアアース（VTRE）の会長です。同社はベトナムの主要な精製業者であり、このプロジェクトにおけるBlackstoneのパートナーです。彼は、ドンパオが年間約3万メートルトンのレアアース酸化物相当量を生産すると予想しています。

その量は、2022年に4万3,000メートルトンの元素を生産した、世界最大の鉱山の1つであるカリフォルニア州のマウンテンパスの生産量をわずかに下回ります。

7月、ベトナム政府は、2030年までに年間最大6万トンのREO相当量を生産するために、追加の鉱山を開発する計画を発表しました。中国は昨年、21万トンという独自の目標を設定しました。

分離後、酸化物は磁石やその他の工業製品に使用される金属に変換されます。米国エネルギー省によると、中国は金属化プロセスの世界的なリーダーであり、レアアース金属の90％を生産しています。

しかし、VTREは、韓国のSetopiaと共同で金属化工場を建設するプロジェクトに取り組んでいます。

ダドリー・キングスノース氏は、カーティン大学の西オーストラリア鉱山学校の教授です。彼は、ベトナムがレアアースの目標を達成するにはまだ道のりがあると述べました。それでも、ベトナムは「中国に代わるものを提供する資源、採掘、処理の専門知識を持っている」と彼は言いました。

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